2012.12.19
最近のレッスンでよく感じる事の一つに「沈黙」があります。
「この記号は何て読むの?」
「・・・・・・」
「じゃあ、どう云う意味?」
「・・・・・・」
「今日の給食何だったの?」
「・・・カレー」
わからなくて困っているから黙っていると云う事は、わかっています(笑)。
「わかりません」と言うには、勇気がいると思います。
それはきっと、「忘れた」と云う意味の「わからない」だったり、
「覚えていない」と云う意味の「わからない」だったり、
つまり自分に「非」がある「わからない」だからでしょう。
でもその事をキチンと認め、
「忘れてしまったのでわかりません」と言えれば
必ず次に繋がります。
そして周りの大人は、勇気を振り絞ってそう言えた子どもに対して、
「何で覚えてないのっ!!!!」と、絶対に叱ってはいけません。
だからと言って簡単に「じゃあ」ともう一度教えてもいけません。
もちろん結果的にはもう一度教えます。
しかし、それは「これが最後」と予告します。
そして、次は絶対に忘れないためにどうするかを、キチンと話し合います。
話をするのが得意な子、不得意な子、
自分の気持ちを伝える事が出来る子、出来ない子、
色々な子がいます。
大人でも同じだと思います。
無理に、無駄に話しをしたり、気持ちを伝えたりする必要はありません。
でも、どうしても話しをしなきゃいけない場面、
どうしても気持ちを伝えなきゃいけない場面があります。
レッスン中に、黙って下を向いていては、絶対に上手くなれません。
聞くは一時の恥。
聞かずは一生の恥。
レッスンで「わかりません」と云う言葉は、
恥ずかしい事なんかではありません。
上達の為の第一歩。
その言葉、歓迎します。