2019.09.21
バイエル
最近、人気のないピアノ教材かと思います。
私が子供の頃は、
ピアノ=バイエル
みたいな時代でした。
今ほど、
教材も豊富になかったのかもしれません。
でも、今でも
保育士や幼稚園教諭、
学校教諭を目指す方の
どこかのタイミングでは、必ずこの
バイエルの曲が試験課題になっています。
ピアノを楽しむ!ことを
最重視している方にとって、
曲題もついていない、
ただただ訓練のように見えるバイエルは、
楽しめない→必要ない…と
思うのかもしれません。
専門的な面から見れば、
両手共にト音記号表記になっているので、
ヘ音記号の譜読みが難しくなります。
曲題もなく、全て番号で進んでいるので
「訓練」的な要素が大きく感じます。
調号が出てくるのが後半からなので
シャープやフラットに対する
難しいという意識が高くなってしまいます。
しかし、これらの問題点を
別の教材で補うことができれば、
バイエルの中にはステキな曲も多いし
テクニック教材としても
とても意義のあるものだと思います。
小学低学年の子が
レッスンでこのバイエルを開いてすぐ
「この曲やるの、嫌やってん」と、
本音の告白をしてくれました。
嬉しかった〜(*゚∀゚*)
そっかぁ〜
じゃあ、他の曲やろうか!
と提案すると
でもな、頑張ったら上手くなるでって
ママが言うたから頑張ってきてん。
*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・*
もう、
抱きしめたくなるくらい可愛い!
立派すぎます!!
とても一生懸命弾いてくれました。
嫌々弾いているとは全く感じられず
ただただ一生懸命弾いてくれました。
お母様の言ってくださった通り、
彼女は絶対に上手くなると思います。
そして、
彼女はそういうタイプの子だと感じたので
バイエルをお勧めし、
おうちの方の協力もいただいて
バイエルを使用することを決めました。
あとは、
そんな頑張る彼女に、
どうやって
バイエルの素敵さを伝えるか…
バイエルを頑張った未来を見せるか…
教材研究に気合を入れたいと思います。
ピアノを楽しむこと、
とても大切だと思います。
しかし、
当教室では、
弾けないと楽しめない、
弾けるようになるためには
ある程度の訓練が必要なことを
入会の際にしっかりご説明差し上げています。
できなかったことが
できるようになる!
何に対しても、これが
楽しむためのスタートだと考えます。
私も頑張ろう!!
そう思わせてくれる小さな生徒さんに
感謝した日になりました。
わきやまピアノ教室
http://www.wkwkmusic.com
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