ピアノにイライラしていた男の子が、音楽を楽しめるようになるまで
2026.06.03
「もう一回!」
間違えるたびに
最初から弾き直す。
同じところで何度も止まると
悔しくて鍵盤を叩いてしまう。
そんな男の子がいました。
今回ご紹介するのは
小学2年生から中学3年生まで
ピアノを続けた
生徒さんのお話です。
元気いっぱいで
サッカーが大好き。
そして
自宅にあるピアノを弾くことも
大好きな男の子でした。
弾きたい曲は
たくさんありましたが
演奏中に一度でも
止まってしまうと
その場所から
続けることができません。
「最初から弾き直したい」
そんな気持ちが強く
何度も同じところで
つまずくと悔しくなり
時には鍵盤を
叩いてしまうことも
ありました。
きっと
「もっと上手に弾きたい」
という気持ちが
強かったのでしょう。
そんな彼でしたが
レッスンを続ける中で
少しずつ変化が
見られるようになりました。
思うように弾けなくても
イライラすることが減り
自分の演奏と向き合えるように
なっていったのです。
そして
小学校卒業を迎える頃
一度は中学校進学を機に
ピアノをやめることも
考えたそうです。
勉強や部活動で
忙しくなることは
分かっていました。
それでも彼は
「やっぱりピアノは続けたい」
という気持ちを選びました。
回数を減らしながらも
レッスンを継続。
夜遅く、自転車をこいで
レッスンに通ってきてくれた姿が
今でも印象に残っています。
中学生になると
勉強に部活動に
忙しい毎日。
それでも好きな曲を
好きな時に弾き
空いた時間を見つけて
ピアノに向かっていたそうです。
中学3年生になる頃には
ピアノは
「練習しなければならないもの」
ではなく
「自分の心を整えるもの」
になっていました。
勉強の合間に
好きな曲をさらりと弾く。
受験勉強が
本格的になってからは
レッスンをお休みしましたが
その間も息抜きとして
ピアノを弾いていたそうです。
そして受験を終え
第一志望の高校に
見事合格‼
報告に来てくれた時
久しぶりに
聴かせてもらった
彼の演奏は
とても優しく
穏やかな音色に
なっていました。
以前のように
間違えたことに
腹を立てる姿は
ありません。
楽譜を見ながら
自分で好きな曲を楽しみ
自分の時間を豊かにする力が
身についていました。
小学2年生の頃は
思い通りに弾けないと悔しさで
いっぱいになっていた男の子。
そんな彼が今では
ピアノを人生のそばに置きながら
自分の心を整え楽しむことのできる
青年へと成長しました。
小学校から中学校へ
進学するタイミングは
習い事を見直すご家庭も
多い時期です。
実際に彼も
一度はピアノをやめることを
考えました。
それでも
自分のペースで
続けることを選びました。
そして今
ピアノは彼にとって
「頑張るための習い事」
ではなく
「自分の時間を
豊かにしてくれるもの」
になっています。
続けることが
正解というわけではありません。
けれど
もしお子さんの中に
「ピアノが好き」
という気持ちが
残っているなら
その気持ちを
大切にしてあげてほしいなと
思います。
いつか大人になった時ピアノが
そっと寄り添ってくれる瞬間が
あるかもしれません。
彼の姿を見ていると
そんなことを感じます。
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