2021.05.18
前回は健康教室のお話でしたが、今回の名取のがんセンターでのコンサートのお話です。
初めての時はロビーコンサートでした。
ロビーにはグランドピアノも常設されているので折角の機会だからとピアノとハープ両方で
演奏しました。
病院という事もありプログラムはゆったりと
優しい音色の曲を選びました。
最初にハープその後ピアノでしたが、ピアノを2曲目弾いた頃からお部屋に戻られる方がチラホラと。
その時は体調が優れないのかなぁ位にしか思わなかったのですが…
ロビーコンサートから暫くしたある日、今度はホスピスでの演奏依頼を頂き伺いました。
今度は最後まで聞いて頂き良かったなぁと思っている所に患者さんのご家族からお声をかけて頂きました。
前回のロビーコンサートも聞いて頂いた方でした。
お話を伺ってハッとさせられました。
ロビーコンサートの時も穏やか曲を選曲しましたが、ピアノの音はどんなに優しく弾いても体調が良くない方にとっては突き刺さる様に身体に響くという事。
その点、ハープの音色はとても心地良く、演奏者には申し訳ないけど気持ち良く眠れましたと。
ピアノが悪いわけでも無いし、ハープだけが優れているという事ではなく、聞いて下さる方の環境や場所をキチンと見極めないといけない。
音楽は時には癒しに、時には暴力になるのだと考えさせられ機会になりました…つづく