2014.08.18
ここのところ、ご自宅での所有ピアノについての記事を拝見する機会があり、あらためて、色々と考えていました。電子ピアノでも、レッスンを受け入れしているお教室もあれば、不可のお教室、もしくは、キーボードでも可というお教室など。
そんな中、「アップライトピアノ以上を所有していなければ、音楽を楽しむことは許可されないのでしょうか?」という問いかけに、一番納得がいきました。
長くなりますが、この機会に、当教室での(私の)、楽器の考え方をお伝えしておきます♪
基本的には、アコースティックピアノ(アップライトやグランド)と、電子ピアノは根本的な仕組みが異なるので、可能な限りはアップライトピアノ以上をご準備いただくことをお勧めさせて頂いています。
特にお子様のレッスンの場合、耳の成長や、指の強化など、色々な面でアコースティックピアノが優れているのは事実ですので、まずはお勧めさせて頂いています。
また、きっかけがなければ買い替えのタイミングも難しいですし、ある程度弾けるようになっていらっしゃる場合、やはり上達のためにお勧めさせて頂くこともあります。
(※過去に、アップライトピアノ購入を検討されているのに、電子ピアノを強くお勧めされたお教室から転入されていらした生徒様がいらっしゃり驚いたことがあります。そういった経験もあり、ピアノの重要性など、講師という立場上、まずはお話をさせて頂きますが、すでに何らかを所有されている場合、一度説明させていただいた以降は、基本的には生徒様(保護者様)側からお問い合わせをいただいた場合のみ、お答えするスタンスをとらせて頂いています。)
しかし、現状、住宅街での音の問題であったり、サイズの問題であったり、諸々の事情で、通常のピアノとの違いをご納得の上、電子ピアノを選択された場合は、それはそれで良いと思っています。
一番たいせつなのは、ピアノを弾くこと、音楽を楽しむことなので、弾きたい時に、何らかの都合で弾けないことは哀しすぎるからです。
また、週に一度、教室でグランドピアノに触れて頂く機会があり、ご本人が音色や指などをしっかりと意識することで、電子ピアノであっても、相応の練習が、”ある程度”可能でもあるからです。(小さなお子様の場合、そういった面が正直なところ難しいのは事実ですが、基本の練習を習慣化するよう、レッスンで出来る限り、フォローさせて頂いています。)
特に、大人のかたや、趣味で始めたい中高生以上の生徒様であれば、場合によっては、通常のピアノと「音程があっているもの」、「同じ幅のけんばん」、「88鍵(が望ましい)」、「強弱のつけられるもの」であれば、キーボードであってもレッスンは可能ですし、実際にそういった生徒様も数人過去にいらっしゃいました♪
初心者のかたには、少しでも早い楽器の所有をお勧めしていますが、買い替えを当初から予定されている場合を除き、ピアノは高価であり、長く愛用していくたいせつなものなので、検討中には、以前にもご紹介させていただいた「けんばんボード」などの紙けんばんや、楽器レンタルシステムなどでしばらく様子見をされてからの、購入をお勧めさせて頂いています。(電子ピアノも高価なので、一度所有した後は、なかなか買い替えに踏みきれないのも事実だからです。)
まとめとして、通常のピアノをお勧めする立場にかわりはありませんが、最低限、「【重要】音程があっているもの」、通常のピアノと「同じ幅のけんばん」、「強弱のつけられるもの」、「(88鍵が望ましい)」、をお持ちであれば(楽器をお持ちでないかたはいずれご準備いただけるのであれば)、レッスンは可能です♪
「ピアノを弾きたい!」その気持ちを、何らかの事情であきらめてしまうようなことが起きないように、応援できる教室でありたいと思います♪
楽器のことや練習のこと、お買い換えなど、お悩みやご相談がございましたら、いつでもご連絡ください(#^.^#)♪