2014.10.08
映画「アルゲリッチ 私こそ、音楽!」を観てきました。
天才の70年の人生を、最愛の三女が撮ったプライベート映像を交えて描いています。
題の、「私こそ、音楽!」からうなります。身内も認める音楽の女神。使われている彼女の音楽はどれも素晴らしい。
ステージでは、自信に溢れた演奏で魅せてくれる彼女が、出ていく直前まで、こんな状態では弾きたくない、とマイナス言葉ばかり言っていました。
周りを不安にしておいて、ステージが終わると晴れ晴れとしているというから支える周りも大変ですね。
若い時は、絶世の美女。2度結婚して、3人の父親違いの娘がいます。
世間の常識の中で生きていない親をもち、辛いこともあったでしょうが、自分に正直に生きる母親を成人した娘たちはよく理解し、愛していることが伝わり胸を打ちました。
年齢もあるんでしょうが、アルゲリッチが何度も不安を口にしていたのが心に残りました。
才能があっても、愛してくれる周りの人がいても、満たされない不安がある。
人生を生ききるのは、天才でも大変なことのようです。