2014.04.14
「ウィーンの3羽烏」と呼ばれた、バッハ演奏の第一人者イェルク・デームス氏のレクチャー&コンサートへいってきました。
「平均率クラヴィーア曲集第1巻第13~24番」からでしたが、私も勉強中の曲が含まれていて嬉しく思いました。
なんと、85歳のデームス氏!ご高齢にもかかわらず、レクチャーで1時間半近く話され、その後の演奏では、課題の曲すべて暗譜で、すばらしい演奏を聴かせていただきました。
バッハの演奏はどう弾くべきか?と問いかけられました。・・・答えはムジカ!音楽的に弾くのです!
歌ってみて、美しいと思われる弾き方をみつけていく。・・・いろいろな解釈があってとまどってしまうバッハの演奏ですが、デームス氏は確固たる音楽の美の基準をお持ちで、その解釈が自然でとにかく美しい。ペダルもよく使って演奏をされていました。
これはどんなキャラクターをもつ曲か?と考えて弾くことが大事、といわれていたことが印象に残りました。
発表会の準備に入る、これからのレッスンでも、頭に入れておきたい言葉でした。これは、どんな曲でどんな風に弾きたいのか。
とかく弾くことで夢中になってしまいがちですが、音並べでは面白くもなんともない。そこから先に進むことを忘れずにいたいと思いました。
一音一音が美しく、1曲ごとに性格が異なり、飽きさせません。
そんな美しい音楽を生徒や息子たちのために作曲したバッハの偉大さ、また当時の幼い息子たちの演奏レベルの高さにも、改めて感嘆させられました。