2013.08.27
この夏読んだ本から、ご紹介します。心に残る本って5冊中、1冊くらいでしょうか?この3冊はぜんぶ当たりの本でした。
①ピアノ演奏法の基本「美しい音を弾くために大切なこと」中山靖子著・・・クロイツァー、ギーゼキング、テーンベルク・・・・名ピアニストたちの伝統を受け継ぐ著者が次世代に伝える演奏法。戦前から真摯にピアノに向き合ってこられた著者が、わかりやすく現代のピアノ奏法を教えてくれています。著者が30年以上前に生徒さんに書いて渡していたレッスンの心得に驚きました。丈夫な体を保つために、おやつの内容まで指摘されていました。和食よりも、洋食のほうが栄養があるとされていた時代も反映しているんでしょう。音楽のレッスンは、体も心も整えて受けるもの、というゆるぎない情熱に、感心しました。手元に置いて、見直していくつもりです。
②ダンスで超えた私の人生 萩原葉子著・・・・著者は詩人萩原朔太郎の長女。育てられた祖母から虐待を受け、対人恐怖で暗い人生を歩んできた作者が、43歳でダンスに入門。70代に入ってからアクロバット入りで危険なデュエットダンスに挑戦し、自分の人生を変えてきたこれまでのことが書かれています。自分の心が喜ぶことは人それぞれですが、好きなことがあると人は年齢を恐れず、明るく生きていけるんですね(^v^)
③永遠の0 百田尚樹著・・・・話題のベストセラー。義父、主人が面白いというんで、戦争ものは得意ではないんですが読んでみました。日本のゼロ戦がいかに優れた飛行機で、戦時中の日本の軍上層部は保身に走り、いかに人の命を軽んじていたか・・・・知らなかったことがたくさんありました。改めて戦争は嫌だ、と思います。わずか68年前に日本ではたくさんの若い人が特攻隊で死んでいった事実を思うと、悲しくなります。生きたいけれど、生きることができなかった若い人たちがたくさんいたことを私たちは忘れてはいけないですね。戦争は絶対悪です。