2024.06.01
先ごろ92歳で亡くなったフジコヘミングさんの晩年を取材したNHKスペシャルを、やっと観ることが出来ました。
福岡でのコンサートを以前聴きに行きました。開演前に、近くのコンビニでばったりお会いできて、お声をかけることができた思い出があります。飾らない自然体の方でした。
67歳からブレークして、92歳まで足を悪くされながらも世界を舞台に演奏活動を続けられたなんて、人生何があるかわからないものです。
ラカンパネラをテーマに演奏会を計画されていたそうです。怪我と病で実現出来なかったことは、残念ですが、人生の幕は思い通りにひけないものなんでしょう。
芸術に生き猫を愛し、美を愛し、自分の感性に正直に生きたフジコさん。
最後に震える手で弾いた曲は、リストでなく、モーツァルトのソナタでした。ご自分でピアノの蓋を閉じられたのは、胸にきました。
生き抜いた人生、お疲れ様でした。