2023.08.13
「ピアノ習ってます」は武器になる 大内孝夫著 は生徒のお母様からも気になる本というお話は聞いていました。図書館で見つけて飛びつきました。
手の発達、脳の発達、耳の発達、とバランス良く色々な機能を伸ばし、感性を育てるピアノの良さは大体わかっていましたが、音楽には遺伝的要素が大きいようだ、ということは、衝撃でした。天才プレイヤーの演奏は楽しませていただきながら、個々人に沿って、音楽を楽しんでいけたらいいんだと思います。
「限界を越えるピアノ演奏」 川上昌裕著 は、前から気になっていた本。先日ヤマハで購入しました。辻井伸行くんを小学1年生から指導された先生。それこそ、才能と音楽への愛をお持ちの川上先生が、音楽一筋の道をどう歩いてこられたか、誠実に語られています。面白いと思ったのは、辻井さんは、ハノンもツェルニーもほとんどやらないうちに曲が進んでショパンのコンチェルトまで到達した、という話。才能ある人は、練習曲が必要ない場合もあるんですね。お母様、先生といった周りの環境、本人の前向きな姿勢が、見事に才能を開花させたんですね。