2013.04.11
自閉症の生徒さんをお預かりするようになり、いろいろいままで知らなかったことを勉強させてもらうようになりました。
図書館でも、発達障害に関する本を手にするようになりました。
先日図書館から借りた、「ギフティッド・チャイルド 「自閉症」児からの贈り物」(門野 晴子著)を読み終わりました。
ノンフィクション作家さんの筆の力はさすが!最初からぐいぐい引き込まれました。
アメリカ人と結婚した娘さんの子供は、お兄ちゃん、妹、ともに自閉症児さん。アメリカでは、オーティズムといわれ、周知させる公報に力を入れ、手厚い個人教育計画がされているということです。
実際、家族としての生活はどんなものか理解したいと思って借りた本ですが、作家の門田さんが、個性豊かな自閉症のお孫さんの個性をまるごと受け入れ、というより、ほんとうに愛しくてたまらない、という愛情がこもった本でした。
アメリカと日本の違いもいろいろあって興味深いものでした。
たとえば、アメリカの学校は9月に始まり5月に終わり、始業式も入学式もないそうです。5月末に学校が終わると、6、7、8月はロングバケーション。共働きや、単身親は、ベビーシッター代に泣く季節とのこと。学校関係者は、この3ヶ月間は無給のため別の仕事で働く人も多いとか。夏休みも有給の日本の教育関係者は恵まれています。その間は、学校との連絡もつかず、不都合も多いようです。
子どもの人権を大事にするアメリカにも、住んでみると、一長一短あるようです。
でも、社会全体で発達障害に対する理解が進み、個性を大事に伸ばしていこうとするところは、すてきだなと思いました。
のびのび本の中で描かれているお孫さん達の現在が気になります(*^_^*)