2013.04.09
楽譜屋さんにいくと、ついつい長居して、気になる本を手にして帰ることになります(*^_^*)
先日購入した「ピアノ嫌いにさせないレッスン」 船越清佳 著 を読み終わりました。
フランスのコンセルヴァトワールでピアノ指導をする著者が、我慢することが嫌いで楽しいことが大好き!というフランス人が、練習が大変なピアノと一生付き合っていくのはなぜか? ということを具体的な方法を交えて教えてくれるものです。
大きな視野でピアノ教育をとらえ、常に「音楽のため」にレッスンをしていくという、ゆるぎない理想のレッスンが語られています。
印象にのこったことのひとつに、「自分が納得していないことは教えられない」という箇所がありました。
「スタッカート」を教えるときに「鍵盤がやけどしそうに熱いと想像してみましょう」と子供用のメソードに書いてあるように説明したところうまくいかなかった。手本を弾きながら、自分は鍵盤が熱い、なんて思っていなかった!と気づいて以来、いくら著名なメソードに書かれていても決して使わなくなったそうです。
「先生は、ピアノを弾くという行為を、常に気持ちよさと結び付けて教えなければならないはずです。」・・・説得力がある1文だと思います。
子どもの生活の中でイメージできる「ボールが弾む様子」「軽くジョギングしているときのような走り歩き」など、生徒さんに合わせて説明をされているんですね。イメージ力、国語力も大切だぁ(^◇^)
「自分がマスターしていないことは教えられない」・・・・この1文も重い!
この春、ピアノを、音楽を、もっと深めていきたいと私自身も思いつつ、できるだけピアノに向かっています(*^_^*) 中身の濃い本なので、何度も読み返そうと思います。