2020.10.09
デジタル広告やアトラクション、プログラム学習アプリなど約1500の作品を世に送り出し、国内外の受賞数は30回を超えるソフトウェア会社「しくみデザイン」創業者、中村俊介さんが、ご自分の経験から、子どもたちへのメッセージを話されていることが朝刊に掲載されていました。
大学で建築を学んだ中村さんですが、途中で好きでないことが分かって勉強に身が入らなくなり、絵が好きだったので、大学院でグラフィックを学び直したそうです。グラフィックも特別うまいわけでなかったので、悩んだ末、子どもの頃から好きだった「メディアアート」という分野でコンテストに出品を始めたら、次々と受賞できるようになったんだそうです。
途中で専攻をかえるとは、なかなか勇気がいることですね。
こどもたちへのメッセージを3つ。
まずは、「何でもやってみよう」。
将来役に立つか分からないけど、面白いとか好きだからやったことのほうが結果的に役に立っている、経験値を増やすのが1番大事、と言われます。共感します!
第2に「努力はやめよう」。
「将来役に立つから、頑張って努力しておこう」と感じた時点で、それは向いていない。苦手を克服するための努力は、マイナスをゼロにするだけ。その能力と時間を得意なものにつぎこんで、力を伸ばした方がいい、と言われています。
これは、なかなか大胆なご意見。でも、鋭い指摘でもあるように思えます。
最後は「何でも楽しめる人になろう」。
何でも楽しめば身につくし、楽しそうにしていると、楽しい人や物事もどんどんやってきます。楽しそうで素直でいる状態が結果的に上手くいくんだ、と言われています。これには深く共感します。
昭和は、根性論でのりきる時代でしたが、令和の今は、いかに自分の気持ちに向き合い、楽しく物事に取り組むかが時代を切り開く鍵のようです。