2012.10.23
図書館から借りていた「クララ・シューマン 女の愛と芸術の生涯」をやっと読み終わりました。
音楽之友社の、厚さ4センチ近くの単行本で、本好きな私ですが、読破は骨が折れました。
女性音楽学者の本なので、細かい事柄の記述はまだまだ把握できませんが、クララという人が、いかにスーパーウーマンだったのかはわかりました。
父親の超英才教育のもとで天才として育ち、シューマンとの大恋愛、結婚を反対した父との裁判沙汰、精神を病んだ夫との別れ、ブラームスをはじめ、たくさんの音楽家との交流、残された子供たちの養育、大学での教授生活・・・・天才少女が、女として芸術家として、母として、人生を生き抜いたことに拍手を送りたい!
絶賛されていた演奏を聴くことができないことは残念ですが、いまでいうアルゲリッチのような存在なんでしょうか?
才能は認めていたものの、技巧的で、派出なリストと相いれなかったとか、メンデルスゾーンやショパン、ブラームスとの親しい交流、そしてなにより夫シューマンの演奏を世に広めた立役者ということなど、クラッシックの有名どころが一斉に活躍していた時代の様子が伺い知れて、興味深かったです。