2019.05.26
気になっていた、いわさきちひろ展の最終日に行ってきました。
絵本や、カレンダーなどでよく目にしてきたんですが、若い頃から、絵本画家として成功するまでの流れがわかりました。
絵が上手い可愛い女の子が、戦争や最初の結婚の悲しい別れなどの中で、自分だけの表現をみつけていく、移り変わりが絵に現れていました。
油絵や書も、かなり勉強されていたようですが、彼女の個性はパステルや水彩で、開花していると思います。でも、それまでの勉強したことが下敷きになっているんでしょう。
母親が子供を愛しく見つめる絵に、彼女の母性を感じます。
「戦火の中のこどもたち」の表紙のキツイ目をした子供の絵にグッときました。絵にこめた彼女の強い想いが伝わります。
アンデルセン題材の、こどもをさがしまわる母の紙芝居も、シンプルな構図と美しい色にひきこまれました。
アングルを上から見た絵や、余白をたくさんとった構図など、ワビサビの東洋のシンプルなものを感じます。
本物はすごい力を持っています。絵も、音楽も、一緒ですね。
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