2019.01.30
雑誌「アンサンブル」に、作曲家町田育弥先生の記事が載っていました。
現在、こども園の理事長をされているそうで、保育者養成校で教えているなかで、「ピアノありき」の幼児教育に疑問を投げかけ、模索している内容でした。
特に、うなったのは、「表現ってなんだろう」ということ。
こどもがお腹をポンポコ叩くことがタヌキを表現したことになるのか?それはタヌキを表現する約束ごとを理解して再現しているだけで、何も表現はしていない、ということ。
今の子たち、私たちもですが、タヌキ自体、絵本の中でしか知らないんですよね。
表現を指導する余地なんてあるのか?
音楽はただの体験ではないか?
保育者に必要なのは、いま子どもの、中で起こっていることに思いをめぐらすこと。ただ大きな声で元気よく歌えばよし、というスタンスではなく、もっと様々なことに敏感に、謙虚になってほしい、それがこどもと音楽的に対峙することではないか。
町田先生の言われていることは、音楽をレッスンする私たちも心しておくことだと思いました。
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