2017.07.19
ピアノコンクールが舞台の、直木賞作品「蜜蜂と遠雷」を読み終わりました。
最初、先生仲間から借りた時は、分厚く、中も2段にぎっしりと書かれていて、手強い本かも、と思いました。
でも、さすが受賞作品、恩田陸さんの筆の力と、題材の面白さに、すぐ本の世界に入ることができました。
のだめといい、この作品といい、ピアノをやっていないのに、その道のプロは、ピアノや音楽の世界を生き生きと描けることに感心します。
浜松のコンクールがモデルになっているんでしょう。個性豊かな天才たちを中心に、コンクールをめぐるドラマが描かれています。
天才って、こんな感覚をもってステージに立つものなのか、と、擬似体験をさせてもらった気分です(^ ^)
素晴らしい天才の奏でる音楽を、描写する言葉が、また素晴らしい!
活躍中のピアニストならどんなタイプだろう?また映画化されるなら、誰が合うだろう?なんて想像してしまいます。
面白い本でした。恩田さんの作品を、ほかにも読んでみようと思います。