2018.09.12
来年3月にホールが獲得できました。スプリングコンサートを開催する予定です。12月を諦めて次に開催したかった3月の、それも第一希望の日に当選したこと大変嬉しく、あれこれ思いを巡らしています。
今月は私の誕生月。お目出度くもなんともないけれど、今年は少し嬉しいです。
昨年母がレビー小体型認知症を発症した年齢に突入し、無事に1年乗り越えました。
だから大丈夫ということでは全くないけれど、コンサートに向かい頑張ろうとしている自分を嬉しく思います。親が病気になった歳を乗り越えたら一安心なんて医学的根拠も何にもないことですが、今を大切に生きて行こうと思います。
8月11日から読売新聞の時代の証言者に「長谷川式簡易認知症スケール」の生みの親の長谷川和夫先生のお話しが掲載されて本日が最終回だったのですが、1回目のタイトルが「今を大切に生きています」でした。
長谷川先生は老人精神医学のパイオニア。とにかくその道では知らない人はいない方です。
母も何回か長谷川式スケールにお世話になりました。定期的に行うことでレビーが発見されたと言っても過言ではありません。
そのお世話になった長谷川先生が「嗜銀顆粒性認知症」になったことを昨年10月に講演会で自ら公表なさいました。
私にとって大変ショックな出来事だったのですが、先生は誰でも認知症になる可能性はあると淡々と受容なさってご家族や社会との絆に感謝しながら今日ある今を生きるのだとおっしゃっています。
大変立派な肩書をお持ちで、それに見合った活躍をなさってる先生が全然偉そうではなく、介護の専門家に勧められてデイサービスセンターを利用して、みんなと体操したりゲームをなさってるとのこと。入浴サーピスはさっぱりと気持ちよく王侯貴族のようだと皆に言ってるそうです。私はこのような方に感動を覚えてしまうのですね。デイケアを始めた方が(そうです。まだ介護保険が始まる前に大学病院で初めてデイケアを始めた方でもあるのです)よくお世話をしてくれると職員の方々に感謝をしてらっしゃる。自信のある方ってそうなんですね。偉そうに傲慢な態度をとる人って結局自信がないから、威張って上から物を言うことで、自分が偉くなったような気になってるだけではないでしょうか。長谷川先生は人のために何か役立ちたいとお仕事なさって、結果は出したいと思ってもそれでご自分が偉く思われたいなんて思うことなく相手への共感性、想像力が優れた方なのだと思います。それは立場が逆になっても同じことでおそらく長谷川先生は、現在診察され上手、お世話され上手なクライアントさんとして介護者の方に愛されてるのが目に見えるようです。
明るく元気だった母が認知症になり、180度違う人格になってしまったのを目の当たりにした私にとって認知症になることは、ある意味死よりも怖いことでした。
でも、長谷川先生の記事を読んで少し考えが変わりました。もしおかしいな・・・と思ったら先生のように自ら診察を受け、せめてお世話され上手になろうと。そして音楽セラピーを受けるような時は、私のボランティア先の、いつも実に楽しそうに歌ったり楽器を演奏してくださり、帰る時は必ず「先生楽しい時間をありがとうございました」と言ってくださる、こちらがかえって元気をいただいてしまうHさんのようになろう、覚悟があればなれるのではないかなと思うようになりました。
長谷川先生の奥様も音大卒で時々大好きな曲をピアノで弾いていただくらしいです。昨日奥様とのツーショットの写真が載ってましたが、この奥様が笑顔の可愛い本当に素敵な方でした。正にお人柄が現れている美しさでした。
コンサートと話が離れてしまいましたが、これからも絆を大事にして今を大切に生きていこうと思います。そして半年後のコンサート頑張ります。