2018.01.04
明けましておめでとうございます。
今月発表会を控えているため、少し早めですが本日がお稽古始め。
その大切な日に読売新聞の社会面に身の引き締まる記事が掲載されました。
大学の音楽学科で「ピアノを人のために」と音楽療法士を志していた女性が体の動きを調節する脳の働きが変調を来す「局所性ジストニア」で右手の筋肉が収縮、硬直して使えなくなった絶望から立ち上がり、左手のピアニストとして活動している話です。
転機になったのは、やはり右手にジストニアを発症してから関節、筋肉の動きを徹底的に研究し現在左手演奏のパイオニアとして演奏活動をしている男性ピアニストの演奏でした。
終演後いてもたってもいられず弟子入り志願。
この先生は第1次大戦後、戦争や病気て゛右手が使えなくなった人のための楽曲の大半が埋もれていることを知り「左手の曲を世に伝えるのが、僕の使命」と両手に劣らぬ演奏を目指したそうです。今では70曲以上の楽譜を発掘したとか。
脳出血の後遺症のため左手で演奏活動をなさっている舘野泉さんのことは存じ上げていましたが、他にもこんなに病気に負けず頑張ってる方々がいらっしゃると感動と、頑張らない自分への恥ずかしさでいっぱいになりました。
またこの同じ日に、投書欄には空襲で家を失い、戦後焼け野原で聴いたラジオから流れるピアノの音に感動し、一旦は国鉄に就職したものの夢をあきらめきれす゛、短大の声楽科に進学し教師になった85歳の方の投稿を発見。
定年退職後はピアノに本格的に向かい地元で演奏活動をなさっているとのこと。節目の40回まで残り3回、予定では87歳で到達するそうです。
応援しています。頑張ってください!!
そういえば、いつも丁寧な調律をしてくださる調律師のKさんも、お仕事しながら放送大学を卒業した頑張り屋さん。そして定年退職後嘱託でお仕事なさりながら音大の声楽科を卒業してしまいました。在学中彼は「若い人が一回で出来ることを10回やらなければ出来るようにならない。でも続けていれば必ず出来るようになるんですよね」と言ってましたっけ。偉いな~。卒業後も音楽はもとよりお習字やお料理と勉強頑張っているようです。
もちろん調律も現役バリバリ!!
年の始めに素晴らしい記事を読むことができました。