2010.10.01
9月12日音楽療法のセミナーに参加しました。
大変勉強になり、なにより楽しくあっという間に時間が過ぎてしまいました。
皆様はトーンチャイムという楽器をご存じですか?私は、恥ずかしながら長年音楽に携わってきたのにセミナー当日まで知りませんでした。
どうやら歴史はあまり古くなく日本で開発された楽器だそうです。最初のトーンチャイムはなんと水道管を利用して作られたらしいです。その事からも分かるように、形は細長く音色はハンドベルに似ています。
当日参加者でメロディーを唄いながら和音演奏をしたのですが、その美しさと楽しさにすっかり魅せられてしまいました。
帰宅して夫に「値段はどれくらいするのかな?いつか欲しいなー」と言った瞬間(本当です!)行動の早い彼は早速ネットで検索をして値段を調べてくれました。買えなくもない値段でしたが、けっして安くはない。でも夫が「めったに物を欲しがらない貴女が欲しいのなら、よっぽどなんだから買っちゃえば」と言ってくれました。「えーっ買っちゃおうかな」と思ったのですが、そこでハタと気が付きました。トーンチャイムを美しく楽しく演奏するにはたくさんの人数が必要です。せっかく買っても私一人じゃどうにもなりません。
でも悔しいなと思ったところひらめいたのが私がボランティアでピアノを指導している病院で高齢者の方達と楽しむことでした。
早速病院の局長さんにお願いしたところ、毎週定期的には無理だけど(それは私の方も無理)年に数回だったら良いのではないかとお返事をいただきました。
大変嬉しかったのですが、さあ大変。楽譜の読めない高齢者の方にいきなり演奏していただくには特殊な「ベル譜」というものをつくらなければなりません。しかもまだ私はトーンチャイムを買っていないのですから。
私はいつもそうなんです。口に出してから「言っちゃった(ひや汗)でも言っちゃったからにはやらないとかっこ悪いよね」と自分を追い込んで行動してきました。何度自分で自分の首をしめてきたことか。以前アルピニストの野口健さんが「いつもあの山に登ると周りに宣言して登らなければかっこ悪い状況に自分を追い込んで行動してきた」と言っていました。分野もスケールも全然違うけど、考えは一緒だなーーと嬉しくなりました。
さあこれから「ベル譜」を作らなくちゃ。まずその前にトーンチャイムを買わなくてはなりません。当分節約生活をおくることになりそうです。
でもワクワクします。