2016.09.24
本日は通信課程に在籍していた大学の卒業式(学位記授与式)でした。
9月卒業ということで簡単なものを想像していたのですが、卒業シーズンの3月に比べ人数こそ少なかったもののなかなかどうして厳粛で本格的なセレモニーでした。
入学後初めて提出したレポートが「これはレポートではなくエッセイです」との講評と共に"不可"で返却された時は、二十歳やそこらの娘さんならいざ知らずアラカンと呼ばれる歳になって情けない、と恥ずかしさで一杯になりましたが、勉強していくうちにだんだん良い評価やお褒めの言葉もいただけるようになりました。
スクーリングも長時間大変だったけれど、それ以上に楽しく充実した日々でしたし、終了試験の日のピリッとした緊張感も今は懐かしい思い出となりました。
社会心理学や老年心理学など、年齢を重ねてる分有利なこともありましたが、産業組織心理学や人間をコンピューターと捉えた認知心理学には大苦戦(~_~;)
ところがピアノを指導するのに、この認知心理学の「記憶のメカニズム」や「ヒューマンエラー」が思いの外役に立ち、何も無駄になることはないと思っています。
学長先生の「この学校で学んだことで、自分の考えが唯一無二のものではないことに気がついたのではないか」とのお話には思わず深くうなずいてしまいました。
至極当然でその通りのことなのですが、この歳になって改めてこんな当たり前のことに気がつくことができたのも、この大学で勉強したおかげだと思えます。
卒業生の皆で苦労を語り合い「頑張ったよね!」と喜び合い、褒め合いキャンパスを後にしました。