1282. 特別な「再会」の曲
2016.02.27
(1281.に続く)ベートーヴェンピアノソナタ26番第1楽章「告別」の序奏/冒頭3音「♪ソーファー♭ミー」には「Le-bewohl」=さよならと記されていて、演奏家は声に出さずとも歌って弾く。たった一言だが そもそも歌詞の付いたピアノ曲自体が珍しく(近代作曲家/サティは たくさん書いているが:歌詞というか解説)、ベートーヴェンがどれ程この曲に思いを込めたかが伺える。告別とは、金銭的だけでなく精神面も支えてくれたルドルフ大公との(ナポレオン戦争時ウィーン脱出のための)別れ。第3楽章の「再会」には こんな思いと重い背景があるため、ブルグミュラーの子供向き練習曲の題名に わざわざ変更して使われた事に違和感を覚えた次第。昔からの「帰途」でいけないの?カワイ出版の「家に帰って」でいいじゃないの、と思って。