1166. For no oneの素晴らしいオブリガート
2015.10.17
「For no one」と言えば「誰の為でなく?何なん?」と尋ねられそうだが、これはビートルズの、あまり有名でない曲。だが幅広く音楽愛好家に愛された隠れ名曲だと思う。何故なら、ホルンによるオブリガート(メロディーの助奏)が素晴らしいから。・・・昔 ビートルズ好きの友達が、この曲の歌詞「♪She wakes up. she makes up…」の「up」が「クソって歌っているように聴こえる」と言い、わざと「クソクソ」を強調して歌っていたくだらない思い出もあるが、そのクソ美しい(失礼!)ホルンの調べは、以前書かせて頂いた(トピックス611. 「天才は楽譜立てに雑誌」)、偉大なホルン奏者/デニス・ブレインの、父の弟子:ブレインの弟弟子で、ブレインを慕い続けていたアラン・シヴィルという人の演奏なのだ。シヴィルは、ブレインの死後 イギリスを代表するホルン奏者の名前を継いだ。この録音は65年頃で、ブレインが57年に事故に遭わなかったら(カーキチで、レーサー並の運転をしたと言われる)、ビートルズは、巨匠と豪華顔合わせのレコーディングをしたかも。ある意味、ビートルズ以降の音楽史を変えたかも知れない音楽家の一人。歴史に「もし」は無いけれど。