1020. 名刺がわりの曲
2015.05.20
昔 寿司屋で食べていると、子供3人連れの家族が入って来て、いきなり皆「トロ」と注文するので驚いていると、次は「たまご」「カッパ」「しんこ」と続いたのでホッとしたことがある(何を食べようと勝手だが)。…寿司ツウは初めての店でまずギョクを頼み、良い仕事をしているか見極めるという: シンプルなのに、職人技が表れるから。・・・ピアニスト/ゲルハルト・オピッツが、ベートーベンピアノソナタ「悲愴」第2楽章を「名刺がわりの曲」と呼んでいたことがあり「名刺がわりなら、もっと代表作が沢山あるのに」と思ったが、この曲 美味しい寿司屋のギョクに似ている気がした。優雅で奥深く甘い香りで誘い、淡白な白身の小品やソナタから大トロの交響曲まで次々と病みつきにさせてしまう。「ベートーベンでございます」=先ずの挨拶として相応しいのかも知れない。まだまだこれから真に味わって聴きたい・弾きたい1曲でもある。