1003. デクレッシェンドとディミヌエンド
2015.05.01
「クレッシェンドの反対はデクレッシェンドやろ、じゃあなんでディミヌエンドの反対もクレッシェンドなん?」…レッスン生の質問には時として返答に困る場合もある。国語の問題で「強い、の反対の言葉は?」を「強くない」と書いて×が付き「弱い」と赤ペンで書かれる子供もいると思うが、元々クレッシェンドの対義語はディミヌエンドで、デクレッシェンド(だんだん強くなく=だんだん弱く)は 分かりやすいように後から作った標語じゃないのかな?(と思う)。また 多小節に渡るデクレッシェンドの場合 記号を用いず標語で示すが、大抵dim.(ディミヌエンド)が使われ、decresc.より文字数が少なく見やすい。子供への説明は「クレッシェンドの反対はディミヌエンドで、デクレッシェンドともいう」の方が良いかな。学校のテストで、このように解答したら 知的な子供と思ってくれるかも。…せめて音楽だけでも(笑)