999. スタッカートの練習
2015.04.27
「タうタうタう」と言いながら、スタッカートを練習する小学生。4分音符にスタッカートが付いていれば、基本的に8分音符+8分休符の長さ~だと教えると、8分音符は「タン」の半分で「タ」8分休符は「うん」の半分で「う」なので「タう」になってしまったようだ。教えた事をキチンと受け止めるのは偉いけれど、なんだかね。…基本は大切、でも音楽は芸術なので臨機応変に対応しなければならない。例えば、何の指定もない音符が並んでいると、ノンレガート(長めのスタッカートのような奏法)で弾くことが多いし、スタッカートが付いていても、長さを半分にまで短くしてはいけない場合もある。偉そうに言っているが、ピアノを習っていた頃は私も失敗ばかり。ベートーベンの葬送ソナタを練習中、1楽章第2変奏全体に出てくるスタッカートを、明朗活発に跳ねてしまい 横で先生がコケていた。「そんな曲じゃありません」…ですね。上手くなる秘訣は(スタッカートに限らず)、たくさん弾いて・聴いて経験を積むこと。