971. グールドvsバーンスタイン♪大人の解決方法
2015.03.26
バッハの演奏で知られるピアニスト/グレン・グールド(バッハと聞けば保守的に思えるが、モーツァルトのトルコ行進曲を低速で弾いたり、高速のベートーベン月光であったり、表現力は独創的であった)が、バーンスタインと協演したときのこと。曲はブラームスのピアノ協奏曲第1番。当日のリハーサルでグールドはとても遅いテンポで弾き、全く意見の異なるバーンスタインと険悪になった。(このようなことは今も昔も珍しいことではなく、即キャンセルになるか、本番でソロと指揮者が互いにテンポを譲らずに無茶苦茶な演奏を繰り広げることになる) しかし、大人の解決方法は違った、まるで大岡越前。「私はグールドの遅いテンポにはとても賛同できない。しかしグールド氏は皆さんの知るとおり素晴らしい音楽家であり、彼の音楽に対する意思は尊重したいし、演奏会を楽しみにしていた皆様の期待を裏切ることはしたくない」と演奏前に舞台で長いスピーチを行い、聴衆からは絶賛を浴びて、鈍足過ぎる演奏は開始された。もちろんバーンスタイン氏の株が最高に上がったことは言うまでもない。