897. 鍵盤の色
2015.01.08
多汗症の人は、どれくらいの割合でいるのかわからないが、レッスンのあと鍵盤がべとべとに濡れてしまう「手汗かき」さんが数人いる。カワイの鍵盤は優秀で、呼吸するように湿気を調節してくれるとうたっているが、拭きまくらないと、とても追いつかない。変色も早いので、いっそチェンバロのように白鍵と黒鍵が入れ替わっていたら?なんて思ったり。ピアノの前身のチェンバロやクラヴィーア類は、今と鍵盤の色が反対だった。それがピアノになって入れ替わったのはなぜか…。(1)白い方が明るい雰囲気になる。(2)黒は奥まって見えるので、白鍵より浮かんでいても平面的に見える。(3)白鍵の素材(骨)が指先にフィットして弾きやすかったから。などと言われているが、コスト面で、黒鍵は黒檀の木、白鍵は牛骨(象牙もある)、これは肉食の社会で、たくさん生産される骨を多く使った方が割安だったから。また、ピアノはチェンバロとは音を出す仕組みが違い、指先から伝える重さで音の強さが変わるので、平たいナチュラルキーと、細く高さのあるシャープキーとでは、比重の面でも素材を考慮したようだ。(続く)