896. もったいない序奏
2015.01.07
(895.に続く)しかし、チャイコフスキーは違った。「ピアノ協奏曲第1番」は、昨年ソフトバンクのCMで、お父さん犬がモーツァルトのカツラを被り、聴き入っていた 誰もが知る名曲。第1楽章の序奏が有名で、ピアノの白鍵の調に移せば「♪ミドシラー」ジャン!と、いきなり力強く吹き鳴らすカッコいいホルン。続いてそれが第1バイオリンとチェロの壮大なメロディーに引き継がれる。でも、この最初の主題はこれっきりで、その後全く出てこないから「単なる序奏」という訳〜実にもったいない。もう1曲出来たのに。クラシック音楽に詳しい知人の平さんによると: この壮大なメロディーでは、なんと第2バイオリンがお休みになっている。偉大な名指揮者ジョージ・セルは、第2バイオリンに「諸君は黙って見ていられるのかね?」と言って、当然のように弾かせたが、今ではそれが常識になっている。…とのことで、より壮大さを増してきた単なる序奏のお話。