895. 序奏に手掛かり
2015.01.06
「しかしこの出来事は単なる序奏に過ぎなかった」(序章と言っているのかも知れないが、私には序奏に聞こえる)これは、2時間サスペンスのあるある。この後、何の関連性もないような別の事件が次々と起き、後に有能な刑事や、時にはタクシードライバーの謎解きにより、はじめの事件と結び付いていく。たいてい犯人は「怪しい人」ではなく、準主役級の俳優さんである。…ソナタは、よく物語の起承転結に例えられるが、ピアノソナタで言えばベートーベン3大ソナタとして知られる、第8番「悲愴」の第1楽章が、サスペンス的だ。奇妙な出来事を暗示するかの如く、重々しい序奏から始まるが、一変して軽快な提示部(第1・第2のメロディー)で、新たな事件を生んでいき、謎を深める。この後どんでん返しを思わせる展開部(提示部のメロディーが転調などにより盛り上がる)や、再現部(提示部の再現)で、再びはじめの重々しい序奏が組み込まれ、劇的に幕を閉じていく。再現された序奏が手掛かりとなり、一挙真犯人にたどり着く〜てな感じで。^o^でも、チャイコフスキーは違った。(続く)