722. ウナコルダの罰
2014.06.20
(昨日に続く)ウナコルダ(シフトペダルを踏むこと)にすると、音が弱くなるが同時に、こもったような音に変化するので、楽譜に指定があっても、自分のセンスや曲に合わないからと、あえて踏まないピアニストもいる。現在のピアノは、バロックや古典派とよばれる時代のピアノと、かなり仕組みも音色も違うから、時代を考慮し、ピアニシモ部分でウナコルダにしない場合が多いが、一方「芸術なのだから、もっと自由に表現しょう」と、賛否両論。頑固なまでに踏まない人もいれば、踏みながらフォルテ並みの音量を出し、音色を楽しんだピアニストもいる。90年代のTV番組「ピアノでモーツァルトを」の生徒で出ていた女学生は、何度もシフトペダルを踏むので、指導者でもあったピアニスト/ワルター・クリーンから「足を切りましょうか?」(恐い、足を縛りましょうか?だったかも)と、叱られていた。おそらく女の子は、普段習っている先生から教わった様にしたのだろう。そしてクリーン氏は「ウナコルダではなく、打鍵で音色に色彩感を出そう」…のような事をおっしゃっていた。私も、古典派の音楽では、殆ど踏まないが、極端なデクレッシェンドで、弱くなりきれず、ブレーキを踏むがの如く、ウナコルダにしてしまった事がある=これは違反だ(足を切られる)。