623. ボンバーなポルカ
2014.02.28
(昨日に続く)ワルツ王/ヨハン・シュトラウス2世の代表作は、と言ってもどれを代表にして良いのかわからない作品の多さですが、ワルツで言えばウィーン・フィルのニューイヤーコンサートの定番「美しく青きドナウ」「春の声」、フィギュア・スケートでも人気のオペレッタ「こうもり」そして「ピチカートポルカ」をはじめとするポルカ。ポルカは、もともとチェコの民族舞曲であり、ビアホールなどで飲んで踊って楽しむため、バンドが気楽に演奏した庶民の音楽でしたが、楽曲として完成させ上流階級に広めていきました。昨日お話しの、取り壊しポルカのように、シュトラウス2世は面白い作品を沢山作っています。曲の最後にドカーンと爆発音が鳴る「爆発ポルカ」(ゴールデンボンバーもビックリ)や、鉄砲を使った「ポルカ/狩」…でも曲自体は、ポルカらしい明るく楽しいものが多いです。きっと世相を皮肉ったり、ジョークが大好きだったのでしょう。題名だけでも楽しむことができます:冗談ポルカ、狂乱ポルカ、突撃ポルカ、ムチ打ちポルカ、ポルカ/あれかこれか、ポルカ/まあつべこべ言わずに。なんだか北野武さんの絶好調トークのようです。