595. 表情の表現
2014.01.31
(昨日に続く)ベートーヴェンの作品で、よくみられる曲想標語に、コン・エスプレッシオーネ(表情をもって)や、エスプレッシーヴォ(表情豊かに)があります。ピアノを練習していて、よくベートーヴェンのコワいお顔の肖像画を思い浮かべ「ベトちゃんはどんな表情でエスプレッシーヴォの音を出したのだろう?」なんて想像しました(今でも時折り)。テンポが速い(ソナタの)楽章、アダージョなどの遅い楽章を問わず「表情豊かな音色」を求めていますから「そんな普通の音じゃない!」と、天から声が聞こえそうで(私には)緊張を強いられる曲想標語です。もう聴力を完全になくした晩年の作品に、モルト・カンタービレ・エスプレッシーヴォ(心の底から感情を込めて歌うように)の記述もあります:より美しい音楽の世界をイメージしていたのでしょう。さてイタリアのコーヒー/エスプレッソって、表情豊かにと関係があるのかな?なんて思い、ちょっと調べてみると、どちらも語源はエスプリーメル(表現する)であり、エスプレッソの方は「特別な」の意味合いに変化した単語だそうです=スペシャルコーヒーというわけですね(コーヒーの点て方だと思っていました)。