432. 38年ぶりの奏者交代
2013.07.24
N響チューバ奏者/多戸幾久三(たどいくみつ)さんは、38年務め引退されることになり、昨日ご紹介の池田幸広さんが、超難関を突破し、多戸さんの後任として選ばれたそうです。どれくらい超難関かと言えば、まず吹奏楽団と違い、オーケストラにチューバ奏者の出番が少ないこと:クラシック音楽では、モーツァルト,ベートーベンの時代まで、チューバを使わなかった。後の、ワーグナー,ブルックナー,マーラー,ベルリオーズといった作曲家たちの交響曲などで必要になりますが、チューバはたいてい1本です。こんな訳で、N響にはチューバ奏者の空きが長年なかったのです(どこのオケでもそうでしょうが)。池田さんは、まず37年という久しぶりのオーディションのチャンスを掴む→厳しいオーディションにただ一人合格→1年間試用期間の後、N響楽団員全員による投票の上、本採用へ~という、砂の中から砂金を一粒摘むような確率で選ばれたかたなのです。ちなみに楽団員の投票は、異例の「全員一致」だったそうです・・そりゃ上手いはず~あの深イイ音色は、神の領域。