363.演奏会前の心構え(2)カラヤンのエピソード
2013.05.16
今や初音ミクも指揮者に合わせて歌って踊る時代ですから、指揮者も大変ですね(初音ミクの製作側が大変なのかな?~今朝の目覚ましテレビを観て…)・・・超一流の指揮者は、超一流の演奏を求められます。さて「神」と呼ばれるほどの指揮者はどんな思いで、コンサートに臨むのでしょう?顔つき・立ち振る舞い~全身全霊が演奏曲モードになり、そのオーラたるや楽団員を圧倒させると聞きます(楽団も超一流でしょうが)。ところが、神様ことカラヤン(1989年没)が84年に来日した時、激しい動きのフォルテで始まるリヒャルト・シュトラウス作曲/ドン・ファンなのに、何故だかゆっくりと指揮棒を振りはじめたそうです。天下のベルリンフィルは「そんな棒じゃ出られない」と一度は音を出さなかったのですが、カラヤンは気のせいか?と、もう一度同じく穏やかに振りはじめたところ、今度は「カラヤンに間違いを判らせてやれ」と、猛烈にドン・ファンを演奏しはじめました。そこでやっと気が付いたカラヤンは、苦笑いして正しく振りはじめたそうです。これは悪いことに朝日放送で生中継された、フェスティバルホールでの出来事でした。プログラムの後半も激しいスタートの曲でしたから、カラヤンが何の曲と勘違いしたかは、彼のみぞ知る~いえ、神のみぞ知るところです。当時ブレイクしていた、なんらかの「アダージョ」が、焼き付いていたのでしょうか?それにしても苦笑いで帳消しにするところが、超一流の証明ですね。弘法も筆の誤り。