2013.05.07
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンドは、架空の楽団による演奏会をイメージしたもので、ビートルズの担当楽器は、ジョン・レノン/ホルン、ポール・マッカートニー/イングリッシュホルン(オーボエのような木管楽器)、ジョージ・ハリソン/ピッコロ、リンゴ・スター/トランペットを担当しています(実際に演奏している訳ではなくイメージとして)。また「組曲」風にまとめているところは、ポールがクラシック音楽に魅せられた時期と重なり、おそらくサン=サーンス作曲/組曲「動物の謝肉祭」を少なからず意識したのではないかと思います。雄鶏と雌鳥のけたたましい鳴き声を表現している第2曲は、昨日お話ししました「グッド・モーニング」とあい重なります。動物の謝肉祭は、力強い「ライオンの大行進」で始まり、象・亀と色々な動物が登場します。「白鳥」は、チェロ独奏をはじめピアノでもよく演奏される美しい曲ですが、この組曲の中で「唯一まともに作曲された」作品かも知れません。と言うのも、オッフェンバックの「天国と地獄」が非常にゆっくり演奏されることをはじめ「ピアニスト」は下手くそなピアニストをイメージ、「化石」は、交響詩「死の舞踏」をシロフォンの高く乾いた音で叩き、恐竜の骨を表しています。白鳥以外は殆ど有名な作曲家たちの(モーツァルト、ベルリオーズ、メンデルスゾーン、ロッシーニ…)作品をパロったブラックジョークだらけで・・・題名から、子ども向けのように扱われていますが、実際は大人がユーモアを楽しむ作品であります。サン=サーンス自身「あまりにおふざけが過ぎた」と、白鳥以外の演奏を自粛していたそうです。