2013.03.12
ピアノなど鍵盤楽器はハ長調が弾きやすいように作られています。白い鍵盤だけでもそこそこ曲を弾くことが出来るから、初心者には大助かり。しかしながらソナタなどを習い、上級に達すると「ハ長調」は練習する前から恐怖を感じることさえあります:ベートーヴェンピアノソナタ「ワルトシュタイン」もハ長調だから、ビクビクしながら楽譜を広げる人も多いのではないかと思います。ソナタの第一楽章はたいてい指定速度が「アレグロ」など速いので、平らな白鍵が多い調は弾きにくいのです。ワルトシュタインは幸か不幸か、第一主題からト長調~ホ短調と、どんどん転調していき難しいには違いないですが、指がもつれそうな部分は黒鍵も多く、指に段差ができるから白鍵ばかりよりは弾きやすいと思います(ただし後半では難しい指づかいのハ長調も出てきます)。ショパンでハ長調の曲と言えば、バッハ平均律曲集のオマージュ作品である前奏曲(バッハの前奏曲&フーガと同じく全24調あるのでハ長調も含みます)や練習曲1番くらいしか思いつきません。ショパンは忙しいアルペジオや数の多い和音も、手に負担がかからないよう、♭や♯が沢山ついた調性を好んだからです。特にショパンの調性で多いのは、♭が4個の変イ長調(もしくはヘ短調)ではないか?と思います(調べた訳ではありません、すみません)…ぱっと思いつく曲は「エオリアンハープ」はじめエチュードに数曲、「別れのワルツ」「華麗なるワルツ」などワルツは多かったような…タランテラもそうです。また、ショパンの短調と言えば♯4個の「嬰ハ短調」が浮かびます:ワルツの最高傑作とよばれる第7番が有名だから、そう思うのかも知れませんが、バラード・スケルツォといった大作も、♯・♭4個の調が多いようです。なお黒鍵のエチュードのような調号が多く速い曲は、文字通り黒鍵から指を滑らせないよう、1に練習2に練習といった鍛錬が必要です。そんな訳で、ピアノ上級者には「安心」な♯・♭4個なのです。(今日のトピックス、かなり主観が入っています…悪しからず)