2013.01.27
ベートーヴェンの音楽が 関西人気質的だと言うと 関西人以外の方から「何でやねん!」とツッコミ入れられそうですが、あくまでも「裏批評」に付き ご勘弁を。
(あっ、関西人以外は 何でやねん とは言わないですね~失礼)
昔 話もした事のないクラスメートが「悲愴ソナタ冒頭の弾き方を教えて欲しい」と尋ねてきました。 分かる限りを教えましたが、実は その時 私は まだ悲愴を習っておりませんでした(^_^;)…悲愴は 好きな曲だったから よく楽譜を広げ レコードを聴いていたので、およその理解はできておりましたが~(エアーピアノであります) 今も思い出す度「何であんな ハッタリかましたんだろ?」と恥ずかしくなります。
悲愴ソナタ第一楽章は、グラーベ(重々しくゆっくり)の序奏から始まり、アレグロ(快速)の提示部(メロディーの基本の感じです) へ進み、リピートで また提示部の始めに戻るようになっていますが、以前 ピアニスト/ルドルフ・ゼルキンを筆頭に 冒頭の序奏にリピートする演奏が 結構流行っていました。長すぎる感じもしますが、一流ピアニストのリサイタルに行くと あの感動的な序奏を何回でも聴きたくなると思います♡
一般的な楽譜は 先ほど申したように 提示部始めにリピートするよう指示されていますが、ベートーヴェンの自筆譜では 冒頭の序奏を含めて繰り返すよう指示されていました・・・と言うか 提示部始めに戻る 反復記号を書き忘れたのではないか?という事で 現在の楽譜になったそうです。しかしながら 提示部の最後は フォルテ~ フォルティシモ そしてフェルマータ(延長記号)となっており、冒頭のグラーべに戻りたくなる雰囲気満々であります。ひょっとしてベートーヴェンは リピートを書き忘れたのではないかも知れないです(^O^☆♪