2013.01.23
(昨日に続きますが) 炭の成分ついて 先日ちょうどテレビでやっておりました : 香りの成分は「ピラジン」と言うそうです。茶道に使う炭は 主に「くぬぎ炭」 香りが良いだけでなく、別名=菊炭と呼ばれるように 切り口が 菊の花のようで美しく、何より火力が強く長持ちします。炭の並べ方も決まっているのですよ…大きな円柱型・小さく長い物・縦半分に切った蒲鉾型、そして細長く白い枝炭を 美しくレイアウトする事から 茶道は始まります。持て成しの心「三音」と言う言葉がありますが、釜のたぎる音・茶杓(ちゃしゃく)で茶碗を打つ音・茶碗に湯を注いだり 釜に水をつぎ足す音・釜の蓋を少しずらして開ける音…これらは 出さなければ成らない音であり、静かな音が静寂をかもし出します( 三音と呼びながら まだ他にもあったと思います) ・・・シュンシュンと湯が沸く音を「松風」と呼び (松の木林を吹き抜ける音に似ているから) 他にも 何段階か 沸く音の表現があったようですが忘れました ~ 母に電話して聞くと良いですが 1~2時間語りそうなのでやめます(^_^;)
茶室に入る末客は 戸を「ピシッ」と小さな音を立てて閉めます。畳は 抜き足差し足で歩くイメージがあると思いますが、ほんの少し すり足なので わずかな「スーッ」音を立てます。そして松風「シュンシュン」と 茶巾の「パンッ」茶筅(ちゃせん)で茶を点てる「シャカシャカ」音に耳を澄ませ、お茶は 最後の一滴まで美味しかったよ~ をあらわす終わりの一口の「ズッ」・・実家は 表千家でしたから 流派により音の大きさ・タイミングの違いはあると思いますが、茶道は、単に 甘い菓子を食べ 苦いお茶をいただくだけでなく 耳までフル活用=五感で味わうお作法です。小学生の頃「そくちゅうさいそうしょうでございます」と答えなければならない場面があり 何のこっちゃ?と思っていましたが、漢字に直すと「即中斎宗匠」…千利休から数え 13世家元のことでした(−_−;)