2013.01.03
昨日は 簡単過ぎるソナタの説明をさせていただきましたが、もちろん 中学生などには キチンと教えています:「今 ト長調にかわったやんなぁ~」「第一主題、めちゃ過激に展開してるわ」とか気付くと嬉しいようで、ソナチネ・ソナタに入って急に練習が楽しくなる子どもも少なくありません。
バロック時代のソナタは ごく短い物が多く、スカルラッティは 555曲作っています(CDで 34枚 全部聴いたら 34時間♪) ・・・古典派以降の 基本的なソナタは、第一楽章/ソナタ形式で急速、第二楽章/2部形式や変奏曲、第三楽章/メヌエットや ベートーヴェン以降はスケルツォ、第四楽章/ロンド形式で急速、などと確立されましたが、モーツァルトはピアノソナタ11番で 早くも例外を作っています = 第一楽章/変奏曲、そして有名な「トルコ行進曲」を第三楽章に付けてしまいましたから、きっと 父レオポルドも驚いた事でしょう・・・今で言う 皇室御用達のような 音楽家であったので、宮廷・貴族から反感を買ってはいけません。息子を 天才だと自慢する反面、型破りや複雑な和音を使う事などに危険を感じていました。
モーツァルトを尊敬するベートーヴェンは このソナタを意識し ソナタ12番では 第一楽章/変奏曲、第三楽章に「葬送行進曲」を加えています・・ベートーヴェンのソナタは例外が多く、昨日の冬ソナで話した「テンペスト」は全楽章ソナタ形式、14番は 第一楽章「月光の曲」として知られる幻想曲 終楽章/ソナタ形式、この他 全楽章にわたりソナタ形式のないソナタも作っています。その後 ロマン派と呼ばれる時代では、ショパンにより ベートーヴェンが好んでソナタに取り入れた「スケルツォ」を独立した大曲にしたりと、ソナタ人気は薄れていきました。ショパンは ソナタを わずかに作曲していますが、(誰もが知っている「葬送行進曲」付きなど) 型にはまらない素晴らしい出来に、シューマンは「ソナタと言う題名だけで 楽譜を買った田舎の音楽教師は、これを弾いて激怒するだろう」と 皮肉を持って 誉めたたえました。 もうちょっと普通にホメて欲しいなぁ~シューちゃん(^_^;)