2300. 良い塩梅で
2021.06.18
ブーニンがショパンコンクールで優勝した時のガラコンサートだったと思うが、マズルカ(op.7-1)が素敵で、自由奔放な演奏に衝撃を受けた覚えがある。現在のようにネットで簡単にピアニスト達の聴き比べも出来ず、基本の演奏しか知らなかったので「マズルカは こんな風に弾いて良いのだよ」と、教えてくれた気がして 大好きな一曲となった。 今この曲を「発表会で弾きたい」と言う中学生に指導しているが、トリル(隣の音と細かく行き来する装飾音)を 大袈裟に長く弾く…など、手本が ついブーニン風になってしまって。( ̄◇ ̄;) それを懸命に模倣してくれるのは良いが、拍子が大きく崩れてしまうレッスン生に「いえいえ、先ずは楽譜通りに弾いてみてね」と教える次第でして。自由な表現は、ほど良い塩梅で。