2257. 冬のソナチネ
2021.01.25
「子どもの頃ブルクミュラー25練習曲を習った」と仰る大人のレッスン生。ブルクミュラーの復習と、ソナチネアルバム1巻を並行して教えて欲しい~とのこと。 ブルクミュラー25は 1番から順に弾いて差し支えないが、ソナチネアルバム前半には難しい曲もあるので、各曲およそのレベルを1~4程の数字に表してお伝えした。すると「レベル1の中で お勧めの曲はどれですか?」と仰る。 そうですね、一度曲の冒頭を弾かれて「これだ!」と思われる物は如何でしょう?(…楽しく感じる順で良いのです)。そして次のレッスンで、クレメンティの簡単な物を選曲されていた。 韓流ドラマ「冬のソナタ」は数回しか観たことはないが、ある回で ヨン様のお母様(?)らしき方が、ベートーベンソナタ17番を弾いていらした。この曲は昔 雪の降る日に練習した~記憶が蘇ってくるので(テンポの速い楽章を 手を擦り合わせながら)、私には まさに冬のソナタ。 ところで冬を感じるソナチネはどれだろう? ソナチネアルバム1巻の中では、2番 クーラウの作品20-2かしら。理由は良く分からないが、長調短調の目まぐるしい変化が 冬の不安定な気候を思わせ心躍らせる。特に第3楽章は変化に富んでいて、とても芸術的。おそらくこの曲も、昔 真冬に練習したのだろう(笑)。