2219. トロイメライの和音
2020.12.03
私の手は 女友達の中で特に小さい方ではないが ピアノを弾くには足らず、10度の和音(ドから次のドをこえたミ迄の距離)や 複雑な9度和音は不可能で、苦労させられた。指の届かない和音はアルペジオ(1音ずつ順に弾く)にするか、それが似合わない曲は 1音抜くことは多々あり、故 中村紘子さんや、天下のアシュケナージでも堂々と行っておられた。 シューマンの「トロイメライ」は、ピアノ学習者が必ず弾く名曲だが、これも10度和音が登場する: 写真の楽譜上側で「ファ〜ラの和音を弾き、ファを残したままソプラノのメロディーを弾く」部分がある。ここで下の楽譜の様に「10度の和音をアルペジオにして 次の小節で もう一度ファを鳴らす」改訂版もあり、一般的になっている。 しかし私は 後から「ファ」の音を付け足すのが嫌で、上の楽譜をアルペジオで弾き ペダル(ダンパー)で響かせている間に、一旦離した「ファ」を音を出さず そっともう一度押さえて ダンパーを踏みかえ音を復活させる…といった策を取っている(これ、技術を要する~笑)。可能な限り シューマンの音楽に近付きたくて。(今日のトピックス ゴタゴタ書いて申し訳ございません、何のことだか?ですね)