2204. 音を保つ
2020.11.18
「懸垂?できるでー、ちょっとだけやけど」 バーナムピアノテクニックの「懸垂の練習」は、よくこんな雑談から始まる。 楽譜(下)は一見すると至って簡単で、まだ軽い気持ちのレッスン生。しかし はじめの2音(ミファ)を 両手とも中指他の二本で押さえながら、残りの指を一本ずつ動かすことは(ドレソレ)けっこう難しく「鉄棒の懸垂の方がはるかに楽や」という結論に至る時もある(笑)。 先日これにチャレンジした体育会系男子は「でけへん、なめとったわ」と言い、悔しかったのか15分も練習していた。 音を保ちながらメロディーを弾く事は 楽譜(上)のようにバロック音楽で多々あり、以降の時代の音楽でも 先ず身につけたい技術の一つ。通常ならバーナムピアノテクニックの教本に それほど時間は取らないが、重要な曲は たっぷり練習して頂いている。