2179. 子守唄
2020.10.24
日本の子守唄の多くは、子守奉公に出された娘が歌う 恨み節の「守子歌」だと 以前トピックスに書かせて頂いた。しかし「♪ ねんねんころりよ おころりよ」の江戸子守唄は、ニュアンスが違い 母親目線だと思われる。歌詞をよく読むと、坊やの子守娘は おそらく盆正月の休暇をもらい帰省中の様子。その子が土産に でんでん太鼓や笙の笛などの玩具を持ち帰るだろう、と盆正月明けを待ち望んでいるようだ(縁日で買って来い~と小遣いを渡したのかも知れない)。母親目線なのに メロディーが暗いのは「何で このわたくしが子守りしなくちゃなんないのよー」という気持ちが込められているのかな。