1842. アマリリスの二分休符
2018.12.28
今年の汚れは今年の内に。大掃除~朝から頑張っているけれど、疲れて早くも(a.m.11:30)ティータイム。今年の疑問も今年の内に…「童謡アマリリスは 曲の始まりが 二分休符なのは 何故?(♪うんうんソ ラ ソ ド ソ ラ ソー、と不思議な始まりをする)」の質問を受けていたので、休憩がてらお答えしたい(但し今は四分音符から始まっている事も多い)。アマリリスは以前 ルイ13世の作曲とされていたが、後に宮廷楽団の ギースが作った物であろう~としている(現在はよく「フランス民謡」と記載される)。古くからアマリリスの旋律を使った舞曲/ガヴォットも伝えられているが、ギースが ルイ13世の作・または自作を編曲したと考えられる(もしくは童謡のレベルではなく最初からガヴォットだった)。さてここからが本題…ガヴォットは元々フランスの田舎の2拍子又は4拍子の舞曲で「小節の半ば もしくはアウフタクトに始まる」特色を持つので、二分休符は アウフタクトの古い記譜法だと推察される。写真の楽譜(カワイ出版/ピアノのステージより)は、フランス国王ルイ14世のお気に入りだった宮廷音楽家/リュリの「ガヴォット」:うんうんは無いがアウフタクトだ(元は二分休符あったのかもね)。メロディーの動きがアマリリスっぽい。