1841. 臨時記号のお話(3)
2018.12.27
もっと「あちゃー」なのは、1840.の楽譜の他に 鍵盤上1オクターブで5個の黒鍵の内4個を♭とする半音階の種類があり(1個は♯ファ) 上下行に関わらず同じ。しかし この様な物はさて置き、一般的な臨時記号の使い方は・・・
①基本的に♯の音を用いるのは上行で直ぐ隣の高音へ進み、反対に♭は直ぐ隣の低音へ進もう(例: 「エリーゼのために」冒頭のミ♯レミ♯レミを、ミ♭ミにすると次はナチュラルのミで臨時記号だらけになる)。 ②部分的転調による臨時記号が付いた音は 音階音の何処へでも進むことができる(和声での導音は主音へ進む~などのきまりは別として)。③ハ長調ではなるべく♭ソ・♯ラは使わず ♯ファ・♭シを用いよう(理由は難しいので又いつか)。臨時記号のお話はこれくらいにしたいが 問題は沢山あって…。写真の「タイスの瞑想曲」:左はオカリナとピアノ伴奏譜・右はピアノ独奏譜だが(調性は同じ)、クリップの先の音はそれぞれ♯ラと♭シの異名同音になっていて気持ち悪い(おそらく楽器のために考慮されている物と思う: 管楽器の得意な兄が作る楽譜は よく不可解な臨時記号を用いているが、この様な楽譜に慣れているからかも知れない)。