1768. バラ
2018.06.02
先月訪れた植物園で、白っぽい花なのに 蕾が真っ赤なバラを見つけた。「銭の花の色は清らかに白い、だが蕾は血が滲んだように紅く、汗の匂いがする」S40年代のテレビドラマ「細うで繁盛記」の詩の様で(学校で習った「詩」は一つも覚えていないが…)、懸命に咲いた感じがする。
バラといえば、先日 まだ数回しか伺った事の無い老人ホームに ボランティアの合奏で訪問したところ、前列のお洒落で気品あるご婦人達が「あら 依田さん、あなた このグループのメンバーだったの?今日はピアノじゃないの?」と仰るので驚いた: ピアノソロで伺った時のことを覚えていてくださった(嬉しいなぁ)。そして演奏会が始まり、中盤で楽器紹介。私はオカリナで ウェルナーの「野ばら」を吹くと「シューベルトの野ばらも聴きたいわ」とリクエストしてくださり、少しだけ吹かせて頂いた。そして「次にピアノを弾いてくれるのはいつ?リストの愛の夢がいいわぁー」はいはい分かりました、さらっておきます(;_;) 曲名・作曲家が次々に思い浮かぶなんて~何とも冴えた方々(皆様80代後半から90代半ば)。いつまでも錆びないで咲き続ける秘訣は「音楽が好き」であること~かな。