2023.07.23
80歳を超えた方が投稿されていました。
「70代では何事にも挑戦する気力があったが、最近は外出さえも億劫になる。そんな私がピアノにはまった。数年前近所に音楽大学を出た方が嫁いできた。早速、その門をたたいた。我が家にはピアノがあるからだ。
40年ほど前、3人の子どもに習わそうと買ったものの、どの子も興味を示してくれず、無用の長物になっていた。習い始めて、驚くことばかり。ピアノに指番号があるのを初めて知った。右手と左手で弾き方が違うのも覚えた。週1回ある教室の日が楽しみだ。
曲が仕上がると先生が教本に○印をくれると、私は幼児の如く喜ぶ。気分が乗らない時は、娘が「弾こうよ」と尻を叩いてくれて、練習をしない日はない。日々、上達していく自分を確認できるのが嬉しい。
「発表会に出てみては」と勧められると躊躇する。しかし、「ピンクのブラウスにロングスカートをはいて出ようか」などと仲間に冗談を飛ばす。
時々、気分が落ち込みそうな時、私を支えてくれるピアノ。
まさに生き甲斐である。」
新聞のくらしのページ「こだま」にはこれまでにもピアノについて書かれたものがありましたが、高齢の方がピアノを楽しまれているのが嬉しくて、ここで紹介させて頂きました。