2022.09.23
私の実家には昔、大きなステレオがありました。
横長の長方形の型で左右から音が流れ、中央部分はレコード盤を置いて、スイッチを押すと針が動き、レコード盤の上に乗り音楽が流れます。
当時、たぶん最新の音響設備だったように思います。
メーカーからは首を傾けた犬の置物と数枚のLP盤のレコードを頂きました。
その中にヴィルヘルム•ケンプの演奏でベートーヴェン3大ピアノソナタ「悲愴」「月光」「熱情」がありました。
当時小学生でしたが、深く厳しい感じのするこれらのソナタをしばしば聴き、浸るようになりました。
また、ベートーヴェンの生涯を知るにつれ、励まされ勇気が湧いてくるようにもなりました。
私にとりましてベートーヴェンを弾くにはテクニックも体力も必要ですが、少しでも彼の世界に入りたいと願い、遠い道のりを歩んでいます。